Web コラム

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2007/08/16

勝手に企業分析 「GMOインターネット」

前回の勝手に企業分析の第二弾として今回は、インターネット界の雄”イケメン熊谷正寿”率いる「GMOインターネット」をお送りします。

GMOインターネットは、日本最大級のレンタルサーバ会社「アイル」と「ラピッドサイト」を有するGMOホスティング&セキュリティや、クレジットカード決済サービスを行うGMOペイメントゲートウェイをグループ会社に持つ大企業です。

他にもGMOグループにはJWordまぐクリック見積り.comがあります。

GMOは8/13にIR(InvestorRelations)を連発します。
連発するときは大抵悪いことが重なった時です。
今回もご他聞に漏れず悪材料の連発でした。

ローン・クレジット事業からの完全撤退と子会社株式の株式譲渡(PDF)
GMOインターネット証券株式会社株式の譲渡(PDF)
GMOホスティング&セキュリティ株式会社株式の一部売却(PDF)
平成19年12月期 業績予想の修正及び配当予想の修正(PDF)
平成19年12月期 中間連結決算短信(PDF)

IRによると、ローン・クレジット事業で大損こいたので、GMOの取締役鎌田氏が設立したNK3ホールディングスにクレジット事業会社を全て譲渡し、GMOとしてはクレジット・消費者金融業界から撤退するとのこと。

そして穴埋めの為、好調なネット証券をGMO代表取締役の熊谷氏に売却し、GMOホスティング&セキュリティの保有株式の一部(11.6%)をブロックトレードで証券会社に売却したとのこと。

今回の損失により、通期業績予想を大幅下方修正し、前回予想より売上高で22.5%減、純利益では25億のプラス予想から130億のマイナス予想となっております。19年12月期の配当予想も、前回の10円から無配予想となっています。

事業拡大→大幅損失により撤退はベンチャー企業に良くあることですが、今回の損失は大きなものとなっており、GMOインターネットの株価は連日下げ続けていたにも関わらず、発表翌日には上場来最安値(その日のストップ安)の428円をつける場面もありました。

光通信ソフトバンク楽天ライブドアなど、インターネット関連事業者は、ネット業界のスピード性重視的な考えに基づいてか、事業拡大をも早急に行う傾向があるようです。

急いで事業拡大したい気持ちは分かりますが、こんな事になってしまっては本末転倒。まさに「急がば回れ」ですね。

GMOはこの損失を取り返すために何年の遠回りをすることになるのでしょうか?ローン・クレジット事業で失敗した理由を、ほぼ100%外部要因によるものとか言っている様では道のりは険しそうです。

ちなみに当社のレンタルサーバはGMOグループのアイルです・・・


【用語解説】

  • IR : 企業が投資家に対し、投資判断に必要な情報を提供すること。
  • 業績報告 : 上場企業は、通期、半期、四半期の、年4回業績を発表することが義務づけられている。
  • 業績予想 :通期、半期、四半期の業績予想を発表すること。業績予想が当初の予想より大きく変動する場合は業績予想の修正を行う義務がある。
  • ブロックトレード : 証券会社を通じて、大口の注文を相対で行う取引。
  • 下方修正 : 業績が予想されていた数値より悪化したので業績予想を修正すること。
  • 配当 : 株主が受け取ることができる利益の分配。
  • 上場来最安値 : 上場後、最も安い株価。
  • ストップ安 : 株価が値幅制限一杯まで下落した場合の現象。
  • 値幅制限 : 株価がその日上下できる上下限値のこと。値幅は株価や証券市場により異なり、ジャスダック市場ののMM(マーケットメイク)銘柄には値幅制限が無い。
著者:pacificus
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